STIGMATA / ARCH ENEMY

レビュー

ARCH ENEMYの2枚目のアルバム。ヨーロッパやアメリカで広くバンドが知られるきっかけとなった作品であり、全世界向けにリリースされた初めてのアルバムである。
(前作はどちらかというとほぼ日本向け)

アルバム全体でみると、曲調は前作の延長線上にあるのだが、少し大作試行になったのだろうか、前作はだいたい3〜4分台で終わる曲が多かったのに対し、今作は7分台の曲が2曲あったり、5〜6分の曲が目立つ。
そのせいだろうか?ずっと聞いているとちょっと冗長に感じられる時が度々訪れる。
前作が割とコンパクトにまとまっていたから、なおさらそう感じる。

それもそのはず、このアルバムを作成する前に、ドラマーのダニエルが音信不通となってしまい、代わりにピーター・ウィルドアーが合流。しかしピーターはあまり早い楽曲のプレイが得意でなかったので、ミドルテンポの曲を多く書いた、とのちにマイケル・アモットは語っている。

その後このアルバムをリリースするにあたり、日本のトイズファクトリーにこのアルバムを効かせたところ「速さが足りない(意訳)」と言われてしまい、さらにその後ダニエルとバンドが再開できたことで「BEAST OF MAN」「DIVA SATANICA」というファストな楽曲をアルバムに入れることとなった。つまり、アーチエネミーにはダニエルが必要であるということを物語っている1枚・・・なのか?

楽曲解説

1曲目「BEAST OF MAN」は前作の「BURY ME AN ANGEL」を彷彿させる、ダークで荒々しくも、メロディアスな曲。そしてミドルテンポの曲が多い中、実は出だしのこの曲が結構アルバム全体でファストな曲となっている(理由は前述の通り)。
METALLICAの「RIDE THE LIGHTNING」の「FIGHT FIRE WITH FIRE」みたいな?あれはアルバム全体ではまだ早い曲あるけど。)

2曲目「STIGMATA」は出だしのユニゾンが印象的なインスト曲で、この曲を前奏のようにして次の「SINISTER MEPHISTO」へと続く。こちらはどちらかというとメロディアスな部分を強調されているように感じる。あと、途中リフがどことなくロシアの民族音楽っぽい感じがする。

4曲目「DARK OF THE SUN」は前の曲に比べ、今度はヘヴィネスを強く感じる曲。ただその中であってもアーチエネミーらしいメロディはしっかりとある。そして曲中盤の転調できらびやかなインストパートとなる。一つの曲で明暗がはっきりと分かれており、ながらで聞いていると途中で違う曲になったのかと思うかもしれない。

5曲目「LET THE KILLING BEGIN」も前の曲からの続きで、ややゆったり目の曲。こちらも曲の中盤で転調し、物静かで、かつフレーズそのものはアグレッシブなソロパートが聞きどころ。

6曲目「BLACK EARTH」。なぜか前作のアルバムタイトルがこっちに入っている。出だしがかなりおどろおどろしい感じで始まり、変わらずダークさとメロディアスが共存している。

7曲目「HYDRA」はまた静かで、その静けさがどこか不気味なインスト。アルバム全体のインターミッションといったところだろうか?次の曲へは STIGMATA ⇨ SINISTER MEPHISTO のようなつながりは感じられない。

8曲目「TEARS OF THE DEAD」は再度本作の雰囲気に戻り、前半の曲と比べてとりわけドラマティックに変化があるわけでは無いが、よく聞くと変化に富んだ曲。

9曲目「DIVA SATANICA」。割とゆったり目な曲が多いこのアルバムのなかで、かなりファストで攻撃的な楽曲。中盤はまたテンポを落とすパートがあるが、その後の不協和音的なギターソロのあと再加速するので、それほど気にならない。正直この曲のためにこのアルバムを買う価値があるといっても過言では無い名曲。

10曲目「DAMNATION’S WAY」は再度このアルバムらしく、ミドルテンポでヘヴィなリフを効かせながらところどころメロディアスなアモット節をかましてくる曲。

11曲目「VOX STELLARUM」は物静かなピアノソロあら始まり、明るくも叙情的なギターを効かせるインスト曲。

12曲目「BRIDGE OF DESTINY」も同じくミドルテンポでヘヴィな本アルバムらしい曲だが、最後の叙情性あふれるパートが印象的。

ちなみに、日本版ではIRON MAIDENの「ACES HIGH」のカバーが収録されている。かなり疾走感あふれるアレンジとなっており、サウナから出た後の爽やかさのようなものを感じる

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アルバム情報

リリース:1998/5/5

収録曲
1. BEAST OF MAN
2. STIGMATA
3. SINISTER MEPHISTO
4. DARK OF THE SUN
5. LET THE KILLING BEGIN
6. BLACK EARTH
7. HYDRA *
8. TEARS OF THE DEAD
9. DIVA SATANICA *
10.DAMNATION’S WAY *
11.VOX STELLARUM
12.BRIDGE OF DESTINY
13.ACES HIGH *

* 日本版のボーナストラック

メンバー
MICHAEL AMOTT – Gt.
CHRISTOPHER AMOTT – Gt.
JOHAN LIVA – Vo.
PITER WIDOER – Dr.
DANIEL ERLANDSSON – Dr. (1,9,13曲目のみ)
MARTIN BENGTSSON – Ba.

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