【レビュー】POST HUMAN: SURVIVAL HORROR / BRING ME THE HORIZON

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レビュー

Bring Me The HorizonがリリースしたEP・・・というには結構内容が充実している1枚。


だって9曲ですよ?9曲。


ほぼフルアルバムみたいなボリュームじゃないですか。


このコロナ騒動で創作意欲が高まったんでしょうか?


先日レビューしたCARCASSもアルバムリリース延期になった腹いせ?にEPリリースしましたし、ライブできないフラストレーションがクレイティブなアイデアを誘発するのでしょうか?


まぁそんな話は置いておいて、内容自体は安定のBMTHワールド全開です。


確かにEDMやらエレクトロポップやら、オルタナティブ的な雰囲気が強いですが、よくよく聴き込んでいくとちょいちょいメタル要素が散りばめられているのがわかります。


まぁ後述しますが、1曲目から割とメタルテイスト強めですし。


そしてこのアルバムの最大の特徴として、いろんなアーティストがジャンルの枠組みを超えてコラボしています。


なんと9曲中4曲にゲストを迎えております。


しかも、そのうちの1組は我らが日本のBABYMETAL


ちょうど去年一緒にたまアリでライブやりましたが、次世代メタルアーティスト同士のコラボというのは胸が熱くなりますね。


ただし、どんだけいろんなアーティストがゲストで入ってきても、きちんとBMTHとしての軸を保っているのはさすが。

1曲目”Dear Diary,
ややオリエンタルなフレーズから始まり、最初っからフルスロットルでかっ飛ばしております。
サウンドは安定のBMTHサウンドですが、フレーズはそこかしこにメタル要素を感じるものがあります。
おそらく一番メタラーの感性に刺さるんじゃないかな?

2曲目”Parasite Eve
さっきとは打って変わってEDM要素が強めのミドルテンポナンバー。
そこにオリバーのエモさ満開のボーカルが乗っています。
ノイズ感強めのギターは、フレーズだけ聞いたらちょっとニューメタルっぽいかも

3曲目”Teardrops
曲の始まりベースの音が非常に前に出ています。
ちょっとセンチメンタルな雰囲気を醸し出しつつも、メインはさっきよりもロック成分が増した重厚なフレーズです。

4曲目”Obey (with YUNGBLUD)
曲のタイトルにもある通り、イギリスのロックミュージシャン、YUNGBLUD氏とのコラボ曲。
アップテンポでかなりノリのいい爽快な楽曲です。
イントロとサウンドだけ聞いていたらダンスチューンかな?と思いますが、よく聴くと結構ロックテイストな楽曲だとわかります。
個人的に結構お気に入り、

5曲目”Itch For The Crue
歌詞に”I Wanna Be a Kingslayer”とある通り、次の6曲目の前奏って立ち位置に感じます。
電子サウンド主体の、上がりも下がりもしない中庸な感じのインターミッション。

6曲目”Kingslayer (feat. BABYMETAL)
タイトルにある通り、我らが日本のモンスターメタルユニット、BABYMETALとのコラボ楽曲。
サウンドは結構ヘヴィでダーク。
オリバーのパートは他のどの楽曲以上に結構エモーショナルですが、そこにSU-METALの透き通ったボーカルが不思議な一体感と清涼感を生んでいます。
ちなみに結構SU-METALパートがむしろメインみたいな感じです。

7曲目”1×1 ( feat. Nova Twins)
イギリスのオルタナユニット、Nova Twinsが参加。
バックの演奏は力強いのですが、フレーズ自体は結構メランコリックな印象。

8曲目”Ludens
この曲自体は去年にすでに発表されていましたが、この度晴れて収録となりました。
サウンドはロック色があまりなく、EDM系の今風電子サウンド。
ややエモーショナルな雰囲気ながらも、引き込まれるような深い世界観を感じます。

9曲目”One Day The Only Butterflies Left Will Be In Your Chest As You March Towards Your Death (feat. Amy Lee)
なんかやたらタイトルが長い楽曲。
あんまりBMTHとしては印象のない、荘厳なバラード曲。
今までがヘヴィだったりアップテンポだったりとしたなか最後にこれなので、作品全体が締まった感じがします。

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アルバム情報

リリース:2020/10/30
レーベル:SONY ・ RCA

メンバー(ゲスト参加は除く):
Oliver Sykes – Vo. Production, Engineering
Lee Malia – Gt.
Jordan Fish – Programming, Production, Background Vocal, Engineering, Vocal Engineering
Matt Kean – Ba.
Matt Nicholis – Dr.

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