【レビュー】MASTER OF PUPPETS / METALLICA

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レビュー

王者メタリカの3rdアルバムにして、メタリカ史上だけでなく、メタル全体の中でもトップレベルの名盤。

 

この作品を語る上で外せないのが、その成し遂げた偉業であろう。
まず英国アルバムチャートで41位を記録している。
そして本国アメリカのビルボードでは最高29位、しかも72週にわたってランクインし続けている。
「ローリング・ストーンが選ぶオールタイムベストアルバム500」では167位にランクイン。
さらに2016年にアメリカ議会図書館の「国家保存重要録音登録制度」に登録されている。

 

だがそのような数字以上に重要なのが、本作が与えた影響ではなかろうか。
このアルバムがリリースされる以前、スラッシュメタルは未だアンダーグランドな音楽であった。
前作「Ride the Lightning」も非常に優れたアルバムではあったが、まだインディーズレーベルからの発売であった。
だが今作は「エレクトロレコーズ」というメジャーレーベルからリリースされている。
これは、スラッシュメタルがもはやアンダーグランドではなく、全世界に通用するメタルの1ジャンルとして確立されたということではなかろうか。

 

さて、アルバムの内容については前作の延長線上に位置する。
ただし、前作がまだ1枚目の勢い任せな一面を未だ持っていたのに対し、本作は曲単体でも、アルバム全体でも非常に洗礼された印象を受ける。
それでいて、前作以上にしっかりと「静」と「動」を対比させており、その点が他のスラッシュメタルバンドと一線を画す所以だと思う。

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楽曲解説

1曲目「BATTERY」はアコースティックのイントロで始まり、その後ディストーションサウンドで盛り上がったところで急加速するファストナンバー。だがソロ前のパートではスピードを落としつつもしっかりと盛り上がりを見せるなど、メタリカらしい緩急のつけ方を早くも見せつけている。

2曲目「MASTER OF PUPPETS」はタイトル曲にして、メタリカを代表する1曲。メインとなるリフはミドルテンポでありながら、1曲目の勢いを全く殺していない。まぁテンポは落ちているとはいえ、このリフをダウンピッキングだけで弾ききるのは非常に骨が折れるので、それをやってしまうジェームズの右腕が以上なのだが、それはまた別の話。曲の中盤は静かなインストパートとなり、叙情性に溢れたフレーズが続く。そこから盛り上がりを見せて、ソロの後にメインリフに戻る。

3曲目「THE THING THAT SHOULD NOT BE」はさらにペースを落とし、このアルバムの中ではヘヴィネスに重きを置いている。

4曲目「WELCOME HOME(SANITARIUM)」は静かに、そして怪しげな雰囲気の楽曲。だが曲の後半になると徐々に盛り上がっていき、ラストのギターソロにてピークに達する。この後の作品に収録され、グラミー賞を取ることになる「ONE」のプロトタイプのような楽曲。

5曲目「DISPOSABLE HEROES」は1曲目のような勢い溢れる曲。そんな中曲中盤のギターソロが実にメロディアスで素晴らしい。曲の中盤や終盤の掛け合いも鑑みて、前作の「CREEPING DEATH」の延長線上とも捉えれる。

6曲目「LEPER MESSIAH」は前半ミドルテンポだが、曲の中盤からペースアップしていき、ソロ前後は非常に勢いの溢れる展開。

7曲目「ORION」はもの哀しげでありながら力強くもある1曲。ただそんな中でも1曲の中に緩急があり、クリフ・バートンの作曲能力の高さを感じる作品ではあるが、残念ながら遺作となってしまった曲でもある。

8曲目「DAMAGE,INC.」は1曲目以上に攻撃で超速球で駆け抜ける曲。前の曲がしっとりと聴かせる曲であり、しかも余韻を残すような終わり方であったにも関わらず、このような曲で最後を締めるというところに前作からの進化が見られる。

ちなみに何の因果かしれないが、スレイヤーの「Reign in Blood」、メガデスの「Peaces Sells…but Who Buying?」が同じ年にリリースされている。そして次の年にアンスラックスの「Among the Living」がリリースされており、この年を持ってスラッシュメタルが今の地位を築いたといっても過言ではないだろう。その一端を担っている1枚。

メタリカの「Master of Puppets (Remastered)」
アルバム・1986年年・8曲
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◆アルバム情報◆

リリース:1986年

収録曲
1. BATTERY
2. MASTER OF PUPPETS
3. THE THING THAT SHOULD NOT BE
4. WELCOME HOME(SANITARIUM)
5. DISPOSABLE HEROES
6. LEPER MESSIAH
7. ORION
8. DAMAGE,INC.

メンバー
James Hetfield – Vo. gt.
Kirk Hmamet – Gt.
Cliff Burton – Ba.
Lars Ulrich – Dr.

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