レビュー
洋楽、ひいてはロックにそんなに詳しくなくても、その名は知っているであろう超ビッグバンド、VAN HALENの6枚目のアルバム。
VAN HALENはこのアルバムまでにもいくつものヒットを飛ばしていました。
デビューアルバム”VAN HALEN(邦題:炎の導火線)”はいきなり150万枚も売り上げ、続く”VAN HALEN Ⅱ(邦題:伝説の爆撃機)”は母国アメリカで最高6位という快挙を成し遂げます、
その後”WOMEN AND CHILDREN FIRST(邦題:暗黒の掟)”、”FAIR WARNING(邦題:戒厳令)”、”DIVER DOWN”とアルバムをリリースしていきますが、いずれも全米トップ10には入っており、好調なセールスを継続していきます。
そのようなデビュー以来絶好調であった彼らが出したのがこの”1984″です。
HR/HMというにはちょっとポップな印象があります。
出だしの”1984″や2曲目にして超名曲”Jump”がシンセサウンドを前面に押し出しているからでしょうか。
他にも7曲目”I’ll Wait”なんかもあんまりハードな感じはしないですね。ただこちらは曲調はちょっとシリアスな感じなので、ポップスとはまた違いますが。
しかしながら聞き応えのあるロックな、そしてハードな楽曲もしっかりと収録されています。
3曲目”Panama”は曲調自体はやや明るい感じですが、ギターサウンドをしっかりと前面に押し出したノリのいいロックといった楽曲。
4曲目”Top Jimmy “は60年代のロックンロールのような楽曲ですが、そんな中でもしっかりとエディ特有の自由でテクニカルなギターソロを奏でています。
5曲目の”Drop Dead Legs”へと続いた後の6曲目”Hot For Teacher”。これはギター小僧なら誰しも聴き込む楽曲でしょう。
冒頭からエディ節が炸裂、その後もノリがよく聴いていて心地いいリフが続いていきます。そして中盤のギターソロでも再度縦横無尽にフレッドを駆け巡るテクニカルなフレーズを聴けます。
また8曲目の”Girl Gone Bad”のスリリングな雰囲気も、ギター好きには楽しめるんじゃないでしょうか?
そしてラスト”House of Pain”は本アルバムの中ではヘヴィでドライな雰囲気。
初期のJudas Priestを連想させるような感じですね。
出だしこそポップでしたが、最後はきっちりとメタル系のナンバーで閉めてくれいます。
アルバム全部通して聴いても30分ちょいしかなく、またHR/HMといったジャンルを普段聞かない人でも聴きやすい楽曲が多いです。
しかしながらしっかりとこの系統の要素は詰め込まれおり、今からHR/HM系統を聴いてみようかな?と思った方には非常にお勧めできる一枚です。
アルバム情報
リリース:1983/ 1/ 9
レーベル:Warrner Bros.
収録曲:
1. 1984
2. Jump
3. Panama
4. Top Jimmy
5. Drop Dead Legs
6. Hot for Teacher
7. I’ll Wait
8. Girl Gone Bad
9. House of Pain
メンバー:
David Lee Roth – Vo.
Eddie Van Halen – Gt. Key.
Michael Antony – Ba.
Alex Van Halen – Dr.
地方会社員アラサーメタラー。仕事で溜まった鬱憤をメタルに費やしております。
給料は大体メタルの音源かライブ遠征費用に消えるので、なかなか貯金ができないことが目下の悩み。
その他の趣味はバイクとゲーム(主にFPS)。
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