INHUMAN RAMPAGE / DRAGONFORCE

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レビュー

イギリス出身のメロディックスピートメタルバンド、ドラゴンフォースの3枚目のアルバム。彼らをメインストリームに押し上げたアルバムでもある。

 

本作の特徴としては、とにかく圧倒的なスピードと音数であろう。1曲目の「Through the Fire and Flames」から7曲目の「The Flame of Youth」まで、曲のテンポを一切落とすことなく突っ切っている。8曲目また曲調はメタル特有の哀愁をほのかに感じつつも、非常に爽やかな印象の曲が多い。

 

また彼らの特徴である「ゲームサウンド」が用いられているのも本作、というより彼らの特徴である。7曲目の「The Flame of Youth」はストリートファイターのリュウのテーマが使用されているらしい。

 

本作はアメリカのビルボードで103位を記録、アメリカだけで35万枚を売り上げている。本国イギリスでも70位を記録している。

 

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楽曲解説

1曲「Through the Fire and Flames」
彼らの代表曲。出だしはアコギのユニゾンから始まるが、その時点で期待感マックス。そこから一気にフルスロットルとなり、疾走感溢れるリフが繰り広げられる。ただボーカルのメロディはどこか哀愁漂う。ギターソロは2段構成となっているが、特に後半からの超高速シュレッドは、メロスピのソロの一つの到達点と言える。

 

2曲目「Revolution Deathsquad」
これまた1曲目に劣らない疾走ナンバー。リフが結構スラッシー。この曲のききどころはその長いギターソロで、なんとその前のインストパートもいれると4分ほど、曲の大半がギターソロである。

 

3曲目「Storming the Burning Fields」
全く速度を緩めない。ボーカルが曲を通して、「歌えるフレーズ」となってる。ギターソロ前のインストが少しだけドリムシっぽい。

 

4曲目「Operation Ground and Pound」
出だしにやや和の雰囲気を感じるが、全体の印象は明るく、清涼感を感じつつメタル特有の叙情的側面もある

 

5曲目 「Body Breakdown」
ボーカルの歌い出しのところでドラムとおまけ程度のシンセしかない、比較的静かなパートとその他楽器陣も入ってくるパートでメリハリがある。また曲の中盤でも短いベースソロや、シンセメインのパートもあり、それぞれのパートが全部主役をやってる曲。

 

6曲目「Cry for Eternity」
これまた出だしはやや東洋風。ただ曲全体はコテコテのパワーメタル。この手の曲では珍しい(?)アコギの早弾きが聴ける。

 

7曲目「The Flame of Youth」
サビの明るく転調するところが印象的。そこからインストパートで少し暗い雰囲気にしてから、さらに一転パワフルなギターソロにつながり、徐々に元の雰囲気に戻っていく。

 

8曲目「Trail of Broken Hearts」
本作唯一のバラード曲。それもメタリカの「The Unforgiven」のようなバラードでありながら力強さを感じるようなものではなく、コテコテの教会で流れるような感じである。本作の中ではかなり異色の存在であり、最後までこれまでのようなフルスロットルで行って欲しかったというのが正直な感想。

 

*日本語版にはボーナストラック「Lost Souls in Endless Time」が収録。

 

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アルバム情報

リリース:2006/1/9

 

メンバー:
ZP Theart – Vo.
Herman Li – Gt.
Sam Totman – Gt.
Vadim Pruzhanov – Key
Dave Mackintosh – Dr.
Adrian Lambert – Ba.

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