METAL GALAXY / BABYMETAL

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概要

BABYMETALの3枚目のアルバム。BABYMETALが新たに生まれ変わったことを象徴するアルバムである。

本作をリリースする前、BABYMETALは大変な困難な状況下にあった。長年MOA-METALと対をなしてダンスで盛り上げていたYUI-METALの脱退である。2017年の広島公演の際、ステージ上にYUI-METALの姿はなく、事前のアナウンスもなかったので会場、その後全世界が困惑した。そしてさらに後に脱退が発表された。

その後2名体制とはなったが、やはりダンスが一人だけは寂しいということで5人のサポートダンサーが導入されたが、衣装と髪型も含めてがらりと雰囲気の変わった彼女たちをみて、皆「なにかが違う」と思っていたことだろう。その違和感とYUI-METAL脱退に関連する騒動でBABYMETAL自体の魅力が低下していたことは否めない。

その流れを打破したきっかけが、今年6月に行われた横浜公演であろう。これまでの複数人によるサポートから、新たに「3名のサポートのうち一人だけがステージに上がる」ということで、ステージ上では「3人体制のBABYMETAL」が復活した。また、衣装や髪型も昔に近い雰囲気のものとなり、「BABYMETAL復活」とネット界隈では騒がれた。そしてこの体制でBABYMETALはワールドツアー、ジャパンツアーを行うこととなっている。

さて、そういった経緯も踏まえながら本作を評価するなら、「復活」ではなく「新生」のほうがしっくりくる。

本作は2枚組で、DISC 1はテクノだったりユーロビートだったり、今までとはがらりと雰囲気が変わる楽曲が多い。それに対してDISC 2は最初のインストから最後の楽曲までメタル色が強い。いままで世界を旅してきて、様々な音楽に触れてきた彼女たちを物語っているようなラインナップである。

ただもう一つ大きい変化として、もう彼女たちは「少女」ではなくなった。そのためかつてと全く同じ「kawaii-metal」ではなく、成長して大人となった彼女たちにあった楽曲も多い。とくにDISC 1の#3とか#6、DISC 2の#5に顕著だと感じる。もっとも、DISC 1の#5のように「相変わらず」という曲もあるので、あくまでも彼女たちの本質は変わっていないということだろう。

いくつもの困難を乗り越え、自分たちのアイデンティティはしっかりと再確認しつつも、常に進化し続ける彼女たち。常に前に進むからこそ、本作に対しての評価は「復活」ではなく「新生」だと評価したい。

楽曲解説

DISC 1

1.「FUTURE METAL」
タイトルこそ「未来のメタル」ではあるが、むしろテクノっぽい。1st、2ndともに1曲目はコテコテのメタル楽曲だったが、こういった楽曲を先頭に持ってきたところに、今までのBABYMETALとは明確に違うということが示されている。

2.「DA DA DANCE」
90年代のユーロビート節全開。各所のインタビューやレビュー通り、「BABYMETALのアルバム」、もしくは「メタルのアルバム」を期待して聴いたのであれば面食らうこと間違いだろう。ただB’zの松本孝弘のテクニカルなギターがそのテクノ調のサウンドの裏でしっかりとなっており、よく聞くとしっかり「メタル」をしている楽曲であることがわかる。

3.「Elevator Girl」
先ほどの曲に比べたら少し大人しくなっているが、十分勢いのある楽曲。大人になった彼女たちを象徴しているような楽曲だと思う。

4.「Shanti Shanti Shanti」
オリエンタルな雰囲気全開の楽曲。既にライブで何度か披露されており、私も何度か聴いているが、特筆すべきはちゃんと楽曲の雰囲気に合わせた歌い方をしているSU-METALの表現力だろうか。

5.「Oh!MAJINAI」
完全にフォークメタル、というかコルピクラーニ。BABYMETALの楽曲というより、コルピクラーニのアルバムにSU-METALがゲスト参加したと言われても信じてしまいそうな出来。ただし、この曲でコラボ相手として参加しているのはSABATONのヨアキム。一応北欧出身ではあるのだが…いろいろカオス。

6.「Brand New Day」
今度はPolyphiaのTimothyとScottが参加している。センチメンタルな感じで非常に聴きやすいのだが、こちらもよく聞くと非常にプログレッシブな楽曲。

7.「↑↓←→BBAB」
先ほどの曲の雰囲気を受け継ぎつつ、テクノっぽさを強めたような曲。なんとなくPerfumeっぽい感じがするのは私だけだろうか?(ただ単にテクノ系の引き出しが少ないだけ?)

8.「Night Night Burn!」
軽く聴いた感じだと6曲目、7曲目と同じ系統だが、ちょっと南米のカーニバルとかパレードのような陽気な感じもする。

DISC 2

1.「IN THE NAME OF」
METAL GALAXYの第2部の始まり。今後はコテコテのメタル楽曲。雰囲気としては1stの「BABYMETAL DEATH」に近く、もっとヘヴィ、ドゥームにしたような感じ。

2.「Distortion」
シングルとして先行配信されていた楽曲。ただこちらはArch EnemyのAlissaがゲストボーカルとして参加している(なお、聴いてみるとわかるが結構贅沢な使い方である)。
楽曲そのものはストレートなメタル楽曲そのもの。

3.「PA PA YA!!」
こちらもシングルとして先行配信されていた楽曲。ダンサンブルかつレゲエの雰囲気を持っている非常にノリがいい曲。ちなみに横アリ公演で生でこの楽曲を聞いたが、まさかメタル系統のイベントでタオルを振り回すとは思わなかった。

4.「BxMxC」
今度はEDM+ラップという感じか。これもちょっと聞いただけだとBABYMETALっぽくなく感じるかもしれないが、ただディストーションサウンドと摩訶不思議な歌詞が加わることで、不思議と「アリ」と思えてしまう。

5.「Kagerou」
グルーブ感の強い楽器陣に対して、ボーカルラインが非常に切ない感じがして、そのコントラストが見事。

6.「Starlight」
これもシングルとして配信されていた楽曲。透き通ったコーラスと、これまたSU-METALのどこまでも通る声が印象的。

7.「Shine」
前作の「THE ONE」を彷彿させる楽曲。まさにこれから銀河へ旅立とうとする荘厳な楽曲。

8.「Arkadia」
本作の最後を飾る、ストレートなメタルナンバー。雰囲気としては「紅月」が近いか。先ほどの楽曲の崇高さはそのままに、文句なしのパワーメタルとしてまとめている点はさすが。

アルバム情報

リリース:2019/10/11

メンバー:
SU-METAL – Vo. Dance
MOA-METAL – Scream, Dance

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