ORDINARY MAN / OZZY OSBOURNE

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レビュー


ヘヴィメタルの父にして、生きる伝説、オジー・オズボーンの10年ぶり、ソロ12枚目のアルバム。

前作のソロアルバムをリリース後、Black Sabbathとしては2013年に1枚リリースしている。そのリリース後に本作を作り始めたらしい。しかし2019年に体調を崩し、予定していた”No More Tours2″、及び”Download Japan”の来日公演が中止となってしまう。さらに同じ年にパーキンソン病にかかっていたことが判明する。しかしそこは文字通り何度も死にかけている不死身の男。往年を思わせる素晴らしい楽曲とともに見事復活して見せた。


アルバムを通しての感想は、まさに”これぞオジー・オズボーン”といったところ。所々現代的な要素を取り入れつつも、全体としてはBlack Sabbathや初期のソロアルバムの雰囲気をしっかりと継承しており、往年のファンであればきっと満足する内容である。強いていえば、せっかく戻ってきたザック・ワイルドが本作に参加していないのが残念ではある。その代わりと言ってはなんだが、ガンズのスラッシュをはじめとする豪華メンバーが本作に参加している(詳細は後述)。


#1は軽快で、いかにもロックンロールなリフが特徴的で、後半は「いかにもスラッシュ」らしいソロフレーズが加わる。#2は静かな始まりからのロックなリフ。オジーの楽曲に見られる、叙情性がありながらもどこか温かみのある雰囲気。#3は一瞬「War Pigs」がはじまるかのようなドラムだが、直後に全然違う前半は静かなアルペジを主体とするが、後半からは一気に激しくなる。#4は最近話題のエルトン・ジョンが参加したバラード調の楽曲。ライブの締めに使われそうな、なかなか壮大な楽曲である。#5も本アルバム特有の温かみのある雰囲気と硬派な雰囲気が、パートによっては独立していたり、混在していたりする。

#6は少し様相が変わり、終始ヘヴィな雰囲気で進行する。#7はアルペジオ主体で、サビの部分ではある程度優しさも感じるが、それ以外の場所ではむしろ不気味な雰囲気を感じる。#8はRage Against the Machineのトム・モレロが参加。楽曲としては、それこそ部分的に初期サバスを連想させるところもあったり、しかしモダンなグルーブも感じたりと、過去と現在を上手くブレンドした曲に感じる。#9純粋にややソフトなバラード曲であるが、続く  #10はさっきまでのしんみりとした雰囲気を一気に吹き飛ばす、程よくポップながらもアップテンポで疾走感あふれるナンバー。ラップミュージシャンのPost Maloneが参加しており、最後のお祭り騒ぎといった内容。


#11はボーナストラック。こちらはラッパーのTravis Scottが大幅にフィーチャーされており(Judas PriestのScott Travisではないので注意)、哀愁あふれるオルタネイティブな楽曲。#12は日本語版ボーナストラック。ハーモニカが特徴的な典型的なブルースだが、静かな雰囲気がこのアルバムの最後にあることで、なぜか不気味な雰囲気でとなっている。

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アルバム情報

リリース:2020/2/21

収録曲:
1. Straight to Hell
2. All My Life
3. Goodbye
4. Ordinary Man
5. Under the Grabeyard
6. Eat Me
7. Today Is the End
8. Scary Little Green Men
9. Holy for Tonight
10. It’s a Raid
11. Take What You Want
12. Darkside Blues(日本版ボーナストラック)


メンバー:
Ozzy Osbourne – Vo.
Andrew Watt – Gt. Key. Piano, Ba.
Duff Mckagan Ba.
Chad Smith – Dr. Percussion
Slash – Gt.
Charlie Puth – Key.
Eliton John – Piano, Co-Lead Vocals
Tom Morello – Gt.
Post Malone – Co – Lead Vocals
Caesar Edmunds – Synth Bass Programming, Synth Bass
Happy Perez – Key.
Louis Bell – Key.
Travis Scott – Vo.
Kaan Gunesberk – Programming

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