【レビュー】MANIFEST / AMARANTHE

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レビュー

スウェーデン出身のエレクトロニック・メタルコア(でいいのかな?)バンド、AMARANTHEの6枚目のアルバム。


冒頭でエレクトロニック・メタルコアなんて造語を作ってしまいましたが、エレクトロニコア、メタルコア、パワーメタル、メロデスといった様々なジャンルを取り入れているバンドです。


正直いうと実は私AMARANTHEの過去作は聞いたことがないのですが、全開レビューしたBEYOND THE BLACKの最新アルバムでボーカルのエリーゼがゲスト参加していたと聞いて、このバンド自体はちょっと気になってました。


で、新作が発売されたので買ってみたところなかなか聞き応えのあるアルバムでした。



まず1曲目の”FERLESS“。なかなかギターのリフはなかなか重いんですが、そこにキラキラとしたとした電子サウンドがあることで厚みがある感じですかね?
ただメインパートはむしろパワーメタル系の爽やかな感じ。
1曲目から順調にかっ飛ばしています。

2曲目”MAKE IT BETTER”は1曲目よりヘヴィでシリアスな感じですね。
エリーゼとニルス、そしてヘンリクがそれぞれソロで歌っている(ヘンリクは”叫んでいる”だけど)パートで3名全員にスポットライトが当たっていますね。

3曲目”SCREAM MY NAME“は冒頭から電子サウンド全開のEDMチックな雰囲気。
ただサビの部分はAMARANTHEらしい爽やかな合唱パートとなっております。

4曲目”VIRAL“はリズム、サウンド共にダンスミュージックっぽい雰囲気が強いですね。
ただEDMというよりはもっと陽気にノレる感じの曲です、

5曲目”ADRENALINE”はイントロや一部は割と疾走系な感じなんですけど、それ以外の部分はむしろミドルテンポで、メインとなるのはボーカル陣による賛美歌のようなフレーズです。

6曲目”STRONG“は BATTLE BEAST のNooraがゲスト参加。
もともとBATTLE BEAST 自体もキラキラした電子サウンドを取り入れたパワーメタルやっているので、Nooraの歌声は自然と溶け込んでいますね。
曲自体はさっきの5曲目と似たような感じ。

7曲目”THE GAME“。
珍しくいきなり男性ボーカルのニルスから入りますが、やはりメインはエリーゼ。
ブレイクダウン以外は割とストレートなパワーメタルって感じ。

8曲目”CRYSTALLINE“。
APOCALYPTICAのPertuや、DragonlandのEliasがゲスト参加。
特にPertuのパートはちょっと聞いたら「あ、アポカリプティカや」とわかります。
曲調は壮大なパワーバラード。

9曲目”ARCHANGEL“はかなりストレートなメタル楽曲。
サビのパートは他の曲に比べてなんだか歌い方が力強い感じがします。
ただ曲の終わり方がちょっとゴシックぽいかも?

10曲目”BOOM!”はBUTCHER BABIESのHeidiが(ほんの一瞬だが)参加しているためか、今作で最もアグレッシブでヘヴィな楽曲。
一応サビはクリーンボーカル組が担当しているが、曲のほとんどはへリンクのラップ調のスクリーム。

11曲目”DIE AND WAKE UP“もなかなかヘヴィでダークな雰囲気な楽曲です。
ただだからこそクリーンボカールの部分が映えますね。

ラスト”DO OR DIE“はギターソロにARCH ENEMYのJeff Loomisが参加しています。
ラストだけあって疾走感はありつつも、サビの部分はしっかりと聴かせるテンポとなっています。
ギターソロはやはりJeffといったところ。
パッと聞いた感じはさほど派手なことはしていませんが、さらりとテクニカルなフレーズを披露しています。
ちなみにYOUTUBEで先行公開されたバージョンでは、Jeffに加えてなんとARCH ENEMYの前のボーカル、Angela Gossowがゲスト参加しています。
アルバムバージョンで参加しなかったのは何か理由があるのでしょうか?
何気に新旧のARCH ENEMYの夢の組み合わせをここで見られるとは意外でした。



総評として、ギターサウンドはなかなかヘヴィなんですがキラキラした電子サウンドや爽やかなクリーンボーカルにより、結構聴きやすいです。
1曲あたりの時間もどれも3分台、長くても4分台ということもありサクっときけるんですが、だからと言ってどの曲もしっかりと表情豊かな展開を見せてくれるので聞き応えもしっかりあります。

結構気に入りましたので、過去作も購入しましょうかね?

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アルバム情報

リリース:2020/ 10 / 2
レーベル:Nuclear Blast

メンバー:
Olof Mörck – Gt. Synthesizers,
Elize Ryd – Clean Vocal
Morten Løwe Sørensen – Dr.
Johan Andereassen – Ba.
Henrik Englund Wilhemsson – Unclean Vocal
Nils Molin – Clean Vocal

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