レビュー
東京を中心に活躍しているプログレッシブ・メタルコア/ジェントバンド。その1stアルバム。
わかりやすく表現するなら、Polyphiaの影響を強く受けたジェント系バンドというところだろうか?
ギターのリフは非常にテクニカルで時にエモーショナルに、時にジェンティに、時にプログレッシブでありながら、独自のエッセンスとしてクリアなキーボードやピアノのサウンド、そしてスクリーモ的なボーカルが特徴的である。
特に#5の「FLUX」は素晴らしく、ジャズ、メタル、プログレなど様々な音楽の要素を取り入れながら、決して破綻することなく綺麗にまとめ上げている。
このレビューに書くにあたって2作目が出ていたことがわかったので、近々見かけたら購入しようと思う。
楽曲解説
※今回は全曲ではなく、印象的だった楽曲のみ。その代わりアルバム情報にタイトルリスト記載。
1.「DREAMSCPE」
仰々しい前奏もなく、いきなりヘヴィかつテクニカルなリフをぶつけてくる。タイトル曲でもあるように、ジェント系のリフにクリアなシンセサウンド、エモーショナルなボーカルと、本アルバムの特徴を網羅した楽曲
2.「FOOTPRINTS」
全体的には1曲目と似たような雰囲気ではあるが、さりげなく入るジャジーなギターがいい感じのアクセントとなっている。
3.「ABSOLUTELY ZERO」
出だしこそグルーヴ感があるリフだが、その後ろでお得意のキーボードが軽やかになり、その後加減速を繰り返すという楽曲。
5.「FLUX」
リフこそ非常にテクニカルなメタル系リフだし、途中の進行はプログレメタルそのもの。ただピアノのサウンドがイントロ含め所々で前面に出されており、ジャズメタルとしての側面を強く感じる。個人的に最もこのバンドの魅力を感じることができる楽曲であると思う。
7.「CYBELE」
静かな印象のインスト曲。ギターの音色、ジャズっぽくもありポップスっぽくもあるというので、70〜80年代のTVで流れていそうな懐メロっぽさを感じる。
11.「YUFFIE」
かなりラウドな方面に強調されているが、それでも曲の随所にプログレッシブなパートが散りばめられている。
12.「WINTERFELL」
出だしこそ5曲目を思わせるピアノだが、全体の内容は大きく異なっており、これでもかという超絶テクたっぷりの楽曲。まさにこれまでの楽曲の集大成と呼べる出来。
アルバム情報
リリース:2017/3/8
メンバー:
YUI – Vo.
YUTA – Gt.
YOTO – Gt.
SHUGO – Ba.
YUYA – Dr.
収録曲:
1.「DREAMSCPE」
2.「FOOTPRINTS」
3.「ABSOLUTELY ZERO」
4.「REASONATING LIGHT」
5.「FLUX」
6.「MAGNA」
7.「CYBELE」
8.「RADIAL」
9.「FALL」
10.「LONG WAY HOME」
11.「YUFFIE」
12.「WINTERFELL」
13.「GREYFOX」 *日本版のみ
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地方会社員アラサーメタラー。仕事で溜まった鬱憤をメタルに費やしております。
給料は大体メタルの音源かライブ遠征費用に消えるので、なかなか貯金ができないことが目下の悩み。
その他の趣味はバイクとゲーム(主にFPS)。
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