【レビュー】DESPICABLE / CARCASS

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レビュー

リヴァプールの残虐王、CARCASSが急遽発表したEP。

邦題が絶対に今大流行の某漫画を意識しているものだったので、発表時にちょっと荒れましたが、まぁCARCASSの邦題がダサいのは今に始まったことではないので・・・(笑)


作品自体の説明に移りますが、CARCASSは本来この夏に新アルバムをリリースする予定でした。


しかし新型コロナの影響でリリースできなくなってしまったので、その代わりとしてこのEPをリリースすることになったとのことです。


で、全曲聴いた感想はというと、終始そこまで疾走しているような感じはなかったですね。
むしろおどろおどろしいというか、ジメジメとしたような感じです。

そこにピンポイントでちょっと早いフレーズがあったり、叙情的なギターを入れたりでアクセントをつけていてCARACASSらしさをしっかりと維持しております。


ちなみに、2018年に加入したTom Draperが初めて参加した作品となりました。

THE LIVING DEAD AT THE MANCHESTER MORGUE

冒頭は現時点での最新アルバムの”1985″みたいな感じ・・・かと思いきや、そこからすぐに本作の特徴の独特な不気味さを醸し出します。

そこからは本作としては割と早いテンポで突き進みますが、中盤からまたまた様相を変えて、暗くジメジメしたような感じへと変化します。
そのバックのリードギターが荒涼とした感じを出して、なんだか真昼だけど霧がカカているような情景が見えますね。


そこから後半に至るにつれてどんどんフレーズが変化していきますので、プログレに片足突っ込んでいるんじゃないかと思うような楽曲です、

THE LONG AND WINDING BIER ROAD

これまたさほど疾走系ではなく、ドロドロとした感じが前面に出ており、それが終始続いていきます。
ミドル〜スローテンポでホラー映画のようなおどろおどろしさを感じますが、そこにギターの叙情的なフレーズが主張しすぎない程度でスパイスとなっています。


UNDER THE SCALPEL BLADE

今後販売予定のアルバムからの先行カット。
相変わらずミドルテンポくらいで、時折少々ツーバスドコドコの早いフレーズはありつつも、全体的にはゆったり目。
たださっきの2曲目に比べるとドロっとした感じというより、荒涼とした感じが強いです。


SLAUGHTERED IN SOHO

どこかクラシカルなメタルを連想させるユニゾンギターフレーズで始まります。
全体的な雰囲気は1~3曲目とさほど大きくは変わりませんが、先ほどのギターフレーズもあって少々ブルージーな雰囲気を隠し味的に感じます。


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アルバム情報

リリース:2020/10/30

メンバー:
JEFF WALKER – Ba. Vo.
Bill Steer – Gt.
Dan Wilding – Dr.
Tom Draper – Gt.

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